シェイクスピア全集3「マクベス」(松岡和子 訳) (ちくま文庫)

「メタルマクベス」のチケットは結局取れていないのに、完全に観に行くつもりで原作。こんな機会でもなければシェイクスピアを読むことなんてなかったと思う……。
なんか、面白かったけど難しかった。めちゃくちゃ簡単な部類なんだろうけど、言い回しとかに慣れていないものだから。内容は至極簡単で、王様になりたいばかりに国王をぶち殺し、国王になれたはいいものの、やっぱり地位を失うのが怖くてえげつないことをしまくる男の話。四大悲劇と銘打ってはいるものの、正直読んだ感想としては、「どうみても自業自得じゃねえか」みたいな。
あと、戯曲は色々読んできたけど、(○○死ぬ。退場)みたいな、ものすごくざっくりしたト書きは逆にかなり新鮮だった。あんまり読んだことない感じ。で、なんていうのか、文芸作品っぽい?感じとか、難しいなあ。ストーリー追うだけでいっぱいいっぱいです。とはいえ、内容はシンプルでストーリー追い続けてるだけに等しいので、そういう意味では読みやすかったかな。
薄かったけど、難しかった。でも面白かった。400年経っても面白いって、本当のエンターテインメントなんだな。「メタルマクベス」観に行く前にもう一回読み直します。

シェイクスピア全集 (3) マクベス (ちくま文庫)

シェイクスピア全集 (3) マクベス (ちくま文庫)