鈍獣

岸田國士戯曲賞受賞作。WOWOWで鑑賞。でも実は二度目で、昨年の夏に生で観ました(最前列の衝撃は忘れられない)。
正直なところ、この作品の感想は書きたくない。俺みたいに文才のない奴がこの作品について触れるのは、正直なところ無謀としか言いようがない。何故なら、この作品の持つ面白さを著しく削いでしまいかねないから。これは、要するにそんなすげえ芝居なんです。どんな芝居なのか、ストーリーはどんなもんなのかっていうのは、PARCO公式WOWOWページにてチェックして頂くとして……。
あえて触れれば、ブラックからブラックへと変化していく妙。クドカン脚本特有の、冴え渡る小ネタの数々。でもそれだけにおさまらず、芝居としての面白さがすげえ。凄まじい、芝居という名の暴力を堪能できます。役者陣も「ねずみの三銃士」(男優三人)が大暴れし、その暴れ馬たちを美女三人が乗りこなすといった具合で、本当に「ガチンコエンゲキバトル」という文句が嘘じゃないです。本当に面白い芝居。うだうだ言わないでとにかく観ろ。