森山直太朗コンサートツアー2005〜2006「君は五番目の季節」追加公演

2006年3月21日/三重・津市久居市民会館

二度目、森山直太朗コンサート。今回は追加公演で、前回行ったのは「君は五番目の季節」本公演。しかし今回は、追加公演と銘打ってはいるものの、ほとんど別物!新曲も放出!
今回のコンサートはおおまかに三部に分かれていて、バンドを従えての演奏、森山ひとりの弾き語り、再びバンドを従えての演奏、という構成。バンドを従えている部分でやる曲は、多くがロック寄りにアレンジされていて、なかなか味わい深い。
ファンのツボをくすぐりつつも軽く冒険したりする、緩急つけて聴き応えを追求したであろう構成が見事。随分前の曲から最新の「風花」*1まで、シングル曲を中心とし、音源化されていない曲も含めて密度濃すぎの2時間30分。バラードからロック、さらにはポエトリーリーディング的な曲まで、森山直太朗のボーカリストとしての実力が炸裂。MCもなかなか凝っており、本公演同様に楽しませる仕掛けがあり。
全国の小さなホールばかり廻っている今回のコンサートのよさは、やはり歌い手と観客の距離にあると思う。とにかく近い。歌がすぐに手元まで届いてくる距離。座席も据付のところばかりで、立ったり座ったり観る(聴く)ほうは自分たちのスタイルで参加できる*2。老若男女幅広く支持されているわけだから、なるほどな、と。実際入場する為に並んでいたら、小学生もいたし、御歳80歳を超えられるであろう方もいらした。立って体を揺らしながら聴くもよし、会場と一体化するもよし、自分の世界に入りながら聴くもよし。曲目もすべてに対応したものばかりで、また好感。
自分の場合は立ったり座ったりして、それでも聴き入った2時間30分。どの曲にも魂がこもっていて、耳で聴いて心に効く、ひとつのクスリみたいな役割を果たしてくれた感じ。前回同様、彼の世界を堪能。

*1:「君は五番目の季節」はライブ発なのでシングルから除外

*2:当然なのか?