下北サンデーズ 第1話

「小劇場と書いて『ビンボー』と読む!?」

あちゃー。やっちゃったなあ、もう。どうして石田衣良×河原雅彦×堤幸彦っていう面子でドラマ作って、こうなったのか。何もかもがどこか中途半端。やるんならもっとフルスイングしてほしかった。
劇中でも説明されている、下北沢のごった煮感はよく出ていた。キャスティングも同じで、そもそもこのドラマ自体が結構ごった煮に近い感じ。でもごった煮にして「独特の雰囲気をかもし出す」だけではよくない。言うなれば、面白い具をたっぷり投入したものの、下味がついてなくて結果的にあんまりおいしくない、みたいな?下味が何かと言われればちょっと困ってしまうのだけれど、やっぱり脚本かな。演出もなんか手探り。堤幸彦としたことが。
でも第一話ということで、この大勢の登場人物を説明することに終始した気はする。勝負はキャラが立ってきてから、が堤演出作品の特徴みたいなものだし。ただ、本格的に話が動き出してきてもこの調子だとさすがに危ない。河原雅彦にしても堤幸彦にしても思い入れのある(だろう)世界だし、仕方がないところもあるかもしれないけど……面白いの作ってください。絶対作れるから。
役者。上戸彩は今後どうなるか。ただ初っ端からコマネチしてみたり、既に結構遊びには対応してる感じ。佐々木蔵之助、弾け切らず。こちらも今後に期待。カンニング竹山、まさかのはまり役。というか今回一番光ってた気もする。古田新太、珍しく遊ばない(のかな?)ポジション。地に足ついてる感あり。三宅弘城、こちらも地に足つき。ただ結構遊んでておもしろ。ケラ、本人役とは思わなかった。