柳生十兵衛七番勝負 第一話

「闇の剣」

「腕におぼえあり」シリーズ大好きな俺が、初めて本放送リアルタイムに見られる村上弘明主演の殺陣時代劇。
時代劇の様式美を守りながら、様々な方向から時代劇の新しいところにアプローチしていくというやり方は嫌いじゃない。というか、NHKがこういう試みをしてくれているのは嬉しい限り。「新選組!」は時代劇の様式美って何?っていうところまで突き詰めてくれた傑作でした。この作品は、これまでの時代劇の様式美をベースにいろいろやってくれるようで。
あえて、殺陣シーン以外に言及しないことにしよう。良くも悪くも、第一回ということで導入部的な印象が否めないし。でも、やっぱりNHKだなあ、時代劇の作り方わかってんな、と思った。こういう演出もきっちり出来るんだぞ!というところを見せてくれた感じです。
で、肝心の殺陣シーン。やっぱり村上弘明は上手いです。ただ、「腕におぼえあり」時代に比べると少し劣ってるような気はしないでもない。年齢の問題なのか、殺陣師の問題なのか……。何かと話題、賛否両論の画面分割も個人的には好きです。「24」を思い出したりもしたけど、こういう形での殺陣シーンの見せ方もアリでしょう。緊張感をうまく演出することに成功していたと思うし。一目でわかるところでしか、演出の異種格闘技戦を行っていないのも評価できる。村上弘明の上手い殺陣なんだから、正攻法の演出で見たい気もするけどね。
次回はぐっさん&三宅弘城という「新選組!」人脈からのゲスト起用。ぐっさんは殺陣うまいほうじゃないので、村上弘明が上手くごまかしてくれてるといいな。