タイガー&ドラゴン 第4話
「権助提灯」
- 脚本:宮藤官九郎
- 演出:片山修
やはりテイストは片山流。個人的に好きな演出家じゃなかったりするんだけど。でもまあ、完成度の高さはやっぱり凄い。
古典落語では女ふたりに振り回される男が、今回のドラマでは男ふたりに振り回される女になっていたのはナイスアレンジ。提灯をカーナビにしてしまうという発想もやっぱり巧いです。なんか賛否両論あったらしいけどね。とにかく、現代に置き換えてドラマを構成するには難しい落語だと思います。でもここまで丁寧にまとめられていると、やっぱり脚本の出来を認めざるを得ないですねー。いや最初から認めてるんだけどさ。
今回はオヤジドラマだなあ、と思ったのがひとつ。西田敏行と笑福亭鶴瓶、二人のオヤジがほとんど主役。ふたりとも芸達者で、そこにまた芸達者な森下愛子や銀粉蝶が加わったりするもんだから、もう安心して観られるなんてレベルのもんじゃない。もはや、演技の面で何か考える必要なんてないんだ!しかしこの面子でクドカンドラマを観られるのは、後にも先にもそうそうないんじゃないかと思うなあ。
しかし、長瀬岡田扮する西田鶴瓶は面白すぎる。なんか長瀬が一生懸命鶴瓶っぽく演技してたのもおかしくっておかしくってしかたがない!こういう、遊びなのか本気なのかわからん試みもクドカンドラマならではなのかなあ。