タイガー&ドラゴン 第6話

明烏

ここにきて初演出、坪井敏雄。クドカン作品のギャグの部分を演出させたら、この人を超える演出家はそうそういないと思います。結構恒例みたいになりつつある、早回しもあり。
ゲストは薬師丸ひろこ。また木更津メンバーだ。でも美礼先生とは対極みたいな役柄。そしてその薬師丸の相手役に抜擢されたのが……春風亭昇太!レギュラーながら出番が少なかったぶん、第6話は昇太がかなりのキーポイントになっています。
前回の反動か、下ネタが飛び交いバカバカしい展開が目白押し。こういう構成はクドカン名物だったりして、こういう話の前後はシリアスになってる傾向があるようです。ほとんど全キャストがギャグ要員。なかでも阿部サダヲ荒川良々はセンス爆発。いるだけで面白いという奇跡。しかしそんな中でもクドカンの脚本術は冴え渡り、これでもかと張り巡らせてある伏線が落語通りに収束していく構成。これが一度も破られずに、むしろどんどん完成度が上がっている気がする。
まあなんだかんだ言って、ゲストが前面に出すぎることなくレギュラー陣と調和していたという点では、第5話よりバランスはいいのかも。個人的にそういうのはこだわらないんだけどね。