吾輩は主婦である 第21,22話

「ももえ」「しまい」

二話連続でひとつのエピソード。暗いような暗くないような、昼ドラっぽい話を笑いのオブラートに包んだ結果こうなるよ、という話。21話はかなり微妙だったけど、22話で帳消し。うまく2話でまとめてしまうあたり、やっぱり普段1時間枠で書いてる作家だなと思ったり。
父娘問題が終わったら今度は兄妹問題であり二組の母娘問題であり、今までと微妙にだぶってるのは計算ずくなのか。普通にめちゃくちゃにとっ散らかしても、簡単にながら細かくまとめていく手法も見やすくてよし。というか、本当にいい話だった。昼ドラしてる感じだけど、臭みがないのは笑いによるものか。
漱石の説教も久しぶりに炸裂。それを利用した笑いも仕込んで、なかなか抜かりなし。というか、演出も坪井敏雄だけあって、宮藤色を活かしている印象。
その宮藤色を確実に濃くしたゲストキャラの猫背椿、出オチに終わらない怪演。やっぱりこういう役やらせるとピカイチか。舌ピアスには仰天。知らなかった。猿岩石有吉も出番は少ないながらいい味出てました。
レギュラー陣は竹下景子が面白すぎる。目が離せない。ネタキャラを喜々として演じている感あり。エスカレーターのシーンは演出もあいまって久々にテレビの前で転げまわった。すばらしい。